2日目 その3 ダーウィン研究所
ロンサムジョージ



 ゾウガメの放飼場は、動物園のようなオリや柵といったイメージではなく、高架式の木の歩道から見るようになっている。

 ロンサムジョージは屋外展示場の一番奥にいるはずだ。


 途中、交雑ガメのブースがあるが、ここだけでも充分に楽しめる。

 日本人は律儀だから、ついつい手前の柵からだけ眺めてしまうが、実は放飼場の中に入ってもいいのだ。
 (エサ台の上には入ってはならないけれど)

 交雑ガメだけあって、さまざまな襟がいた。
もうこうなると島毎の違いというより、個体差と言った方がいいだろうな。
くれるエサを食べているわけだから、襟がめく上がっていようがドーム型だろうが関係ない。

 近付くと「シュ〜シュ〜」という、ダースベーダーのような音を出して首を引っ込める。
もっと近付くと「ゥムモンモン!」という叫び声を挙げる。

ムービーをご覧になるには見るにはQuick Time Prayerが必要です。
ゾウガメムービー!!





 交雑ガメとさんざん遊んだあと、各島毎の繁殖棟を見物しながらジョージの放飼場に向かう。



繁殖等の子ガメたち。 生まれた年、島ごとに分けられて飼育されている


 ジョージの放飼場には、半分でもいいからジョージの子どもが欲しい!という理由で、近縁であるイサベラ島のメスが2頭、同じエリアで飼育(ほったらかし)されている。
だから、このエリアでゾウガメが見られた!といっても、必ずしもジョージではない可能性があるのだ。
(ジョージの背中にペンキで赤丸でもしていてほしい!)

ジョージの放飼場は特別なので中に入ることは出来ないが、休憩所のようになっておりベンチもあって、ジョージのパネルが飾ってある。

休憩所ジョージのパネル

 幸い、他のグループが先に来ており、ガイドが「ジョージだ!」と叫んでいた。
確かに、後ろ向きになったゾウガメがいた・・・しかし、しっぽが短くないか?
相対的なことではあるけれど、ゾウガメはしっぽの長さで雌雄を見分ける。
それに、そのゾウガメはややデブって見えた。

 ビンタ島のジョージは典型的な鞍型の甲羅ではあるが、イサベラ島のゾウガメは鞍型ではあっても、やや横に広いのだ。(ごめん!オタクで)
ジョージはオスだぜ!

 やはりここは、長年日本の里山で培った「個体識別」の技術を駆使するときが来たようだ。
パネルにあるジョージの写真を何度も頭に焼き付ける。

 カメの個体識別なんて初めてやったが、幸いジョージには顕著な特徴があるのだ!
つくづく今までのフィールドワークの蓄積に感謝した! 但し、正面を向いてくれなければわからない。

 本来「個体識別」というのは、変わりにくいところ、双眼鏡でもわかるところ、左右両方にあるところに、特徴を見つけなければならないのだ。

 それをあざ笑うかのように、いつまで待ってもジョージ(?)はこっちを向いてくれなかった。

それでもまぁ、とりあえず、ジョージらしい(ガイドのお墨付き?)個体を見ることは出来たではないか・・・ということで、今日は帰ることにした。

そして翌朝・・・



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監修 :熊谷さとし    編集 :熊谷なつき

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