このところ森林資源の勉強をしている。
なぜ針葉樹ばかりを植林する理由が、「真っ直ぐに育つ」とか「葉を落とさない
から成長が早い」とばかり思っていたが、先日林業の人から話を聞く機会があ
り、「あはは、単純に量の問題だよ」と言われてしまった。
一定の体積に何本あるか?が問題なのだ。つまり段ボールにブロッコリーを 詰めてもそんなには詰めない。それよりもキュウリをタテに詰め込んだらたくさ ん詰めるではないか!?すごく納得できた話だ。
さて、人工林か天然林かはともかく、健全な山の土壌は、雨が降ると表土を流
さずにちゃんとしみ込む。
これは落ち葉の下の土壌が隙間のあるツブツブ構造になっているためだ。
自然保護団体が観察会で、アクリルの円筒を林道の上(地面が露出している場所)と落ち葉の上にそれぞれ立てて水を注ぎ込み、
どちらが早く水を吸い込むか?という実験をすることがある。
これもいかに落ち葉の土壌は吸水に優れているか?を参加者に示すパフォーマンスなのだ。
先日、大手保護団体の得意そうに腕章を巻いたあんちゃんがこれをしていたの
だが、なんと!ドシャブリの雨の中でやっていた!
…全くこいつらは、とにかく決められたマニュアル通りにしかできないのだろうな。
林道の土を削りながら流れる雨を見りゃぁわかるだろーに!「観察会はもっと臨機応変にやれよな!
1970年代に、東京中の街路樹がバタバタと枯れてしまったことがある。
時は折しも「光化学スモッグ」が話題になり始めていた頃でもあり、「原因は排気
ガスか?!」と騒がれた。しかし原因は違った。
当時は学生運動真っ盛りの頃で、銀座、新宿、新橋、お茶の水といった駅周辺で
は、連日、デモ隊と機動隊の市街戦が繰り広げられていた。
機動隊のガス銃、放水車、「国家権力」に対して、デモ隊の武器は「国家権力に対する暴力は、権力を持た
ない者の正当防衛である」という都合のいい解釈と、ゲバ棒、こけ脅かしだけの火
炎ビン、そして主力は投石であった。
当時東京の歩道は、25センチ角、厚さ3〜4pの敷石が敷き詰められていた。
夕暮れ迫る銀座の町で、薫くんはこの敷石にべったりと座り、黄色い大きなリボン
をつけた「あなたも気をつけて!」などと生意気を言う小さな女の子に、「赤ずきん
ちゃん」の話をしていたのである。
デモ隊の投石用の石はこの敷石であった。デモ隊と機動隊が交差点でにらみ
合うと、デモ隊に同行していた救隊がバールで敷石を剥がし始め、真ん中をコツ
ンと叩くと全く程良い大きさの石ができる。投石用の石は現地調達だったのだ。
「これではたまらん!」と権力は敷石を全部剥がしてしまい、(剥がした敷石は東
京湾の埋め立てに使った)アスファルトに変えてしまった。(お金のない自治体は
交差点を中心に10メートルだけ、アスファルトにした)
新宿を始めとするターミナル駅構内も線路のバラストが撤去され、アスファルト化
されるという徹底ぶりだ。これは「火炎ビン取締法」と共に、昭和の「刀狩り」と言われた。
そのアスファルトが「のし餅ベッタリ型」だったため、雨が降っても吸い込むことが
できずに、街路樹が枯れてしまったのだ。
敷石の時は、敷石と敷石の間に隙間があり(だからバールでカンタンに剥がせた
のだが)そこから雨水が土壌にしみ込むことができた。
で、どうしたかというと、その「のし餅ベッタリ型」のアスファルトを剥がし、今度は
ツブツブで隙間のある「雷おこし型」のアスファルトに変える。
こうして東京の街路樹は復活したのだった!めでたし、めでたし。


