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カモシカの子供が、放獣された。 この子は、残雪の残る中で後ろ足を骨折しているところを保護され、スキー帰りだというのに、わざわざ遠回りまでして鳥獣保護センターに届けられたのだ。
治療、リハビリを経て、やっと放獣だ。 この写真は治療中の写真で、まだ後ろ足が満足に付けなかった。 |
ご承知のように、野生動物に関する法律は、現場にそぐわないものが多い。
例えば、交通事故にあったカモシカの死体が、道路の真ん中にあっては通行のジャマにもなるし、二次事故の可能性もあるからと路肩に移動した場合、「森林法違反」にとわれる。
瀕死のカモシカを鳥獣保護センターに運んだ場合、「文化財保護法違反」にとわれることになる。
カモシカは特別天然記念物だから、生きている間は文部科学省のもので、死ぬと林野庁のものになる(切り株と同じ扱いなのだ)。
従って移送の途中に死んだ場合、森林法違反と文化財保護法違反になるわけだ。
善意で届けても、「法に照らし合わせる」と咎人になる。
これでは誰も届けようとは思うまい。
俺?俺は「法」を知っているけれど、迷わずに保護センターに届けるよ。
死体があったら、迷わず路肩に寄せるだろうな・・・状態が良ければ、頭骨を取るために頭を切り落とすかもしれない・・・(笑)
この子どものカモシカの放獣の時、届けてくれた人に連絡をしたら、家族で見送りにきたそうだ。
こういう善意の人を「法を遵守」すれば咎人になる?!
これを本末転倒という。「法」があって「人」がいるのではない。
「人」があって「法」があるのだ。
「自然保護は結果オーライ!」のことも多い。
現場はスレスレのことを自己責任と確信犯でやってる。
これは「穴だらけの鳥獣保護法」に対抗する「現場の人の知恵」だと思う。
だからこそ現場を知らなければならないし、地元の人に信頼されなければならないのだと思う。
肩書きが多くたって誰も(少なくとも野生動物は)信用してくれないよ・・・きっと。


