熊谷さとしのフィールドノート
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ニホンカワウソのウソ

この写真は、高知県仁淀村の岩屋川で発見され、当時ハクビシンの専門家であった某氏(故人)によって 「カワウソの幼獣」 と鑑定された標本である。

 見てわかる通り、カワウソにしては耳がデカイ。

 更に歯式は上下とも3・1・4・2でハクビシンのものだ。
幼獣と言いながら犬歯が摩耗している。
幼獣でありながら犬歯が摩耗しているというのは、赤ん坊のおしめを取り替えようとしたら陰毛が生えていたに等しく、絶対にありえない!

 爪はネコのように引っ込む・・・そう、この標本はどこから見ても 「ハクビシンの成獣」 だったのだ。

 「ハクビシンの専門家」 が、ハクビシンの腐乱死体を見て 「カワウソの幼獣」 と鑑定したわけで、それに異論を唱える学者も研究者もいないのだ。
 (まぁ死者にむち打つようなことはあまりしたくはないのだが、なまじ権威の人が何か言うと、マスコミも含めてみんな黙ってしまう。という、その構図がおかしい。と言ってるのだからね。)

 後年、我々の (ニュースステーションの特集で、我々が再鑑定することができたのだ) 疑問視する声を受け、高知県自然保護課がX線撮影などで 「ハクビシンである」 と証明はしたものの、こんな骨と皮だけのミイラにX線を当てるまでもなく、見ただけでわかる。

 「今後はDNA鑑定など、科学的なことで証明していきたい。」と発言していたが、それよりも歯式とか足跡といったフィールドワークをもっと大事にしろよ。と思う。

 

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