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東京都で二番目に高い樹木ということで、「保存樹」に指定され、伐採を免れたスギの木だ
(二本あるが、根本でくっついている)。
なまじ保存樹になったために、この木のある神社のムササビは数年前絶滅した。 |
その結果、どこにも飛んでいけなくなった・・・もちろん他からも飛んで来られない。
ムササビの母親が生きている頃から観察していたのだが、巣穴から出ても枝づたいに移動する「飛ばない」不思議な親子だった・・・・
東京都で二番目に高い木が巣穴なものだから、滑空しても戻って来れないために滑空することを諦めてしまったのだ。
狭い神社の中を、たまにせいぜい5m程度の滑空をするだけで、親子は完全に孤立してしまった・・・・。
観察してすぐに母親が死に子どもだけが残った・・・・俺はこいつに「ムウ」と名付け、観察を続けていた。
ムウはホントに飛ばなかった(飛べなかった)。
生まれたときから滑空という訓練をする機会がなかったのだろう。
巣穴から出ると、枝づたいに移動して限られた葉っぱを食べるだけ・・・
まるで動物園の飼育舎にいるのと同じなのだ。
たまにアオバズクとブッポウソウがやってくるだけで、何の刺激もない。
俺はよっぽど、近所の神社にいるムササビを捕まえて仲間にしてやろう!と本気で考えたこともある。
近所のムササビならDNAだって同じだろう?まぁ寂しくはないだけいいか?と・・・
・・・けれど、絶滅するムササビが2頭に増えるだけだ。
そこで、山までなんとか中継になる木を植えられないものか?とも考えたが、なんせ巣木が東京都で二番目に高い木だから・・・それと同クラスの木を植えなければならない・・・・。
よし!ムウを捕まえて近所の神社に避難させよう!それしかない!ってんで、友人の獣医に話し、奴の名前で俺の無線免許を使い(共同調査ということにすれば犯罪ではない、まぁ社保庁のやってることから比べればカワイイもんだ)テレメ調査するという名目で、野生動物捕獲許可申請を出そうとした。
しかし、飛ぶことを教わらなかったムササビが、仲間の大勢いるところに放しても、はたして暮らしていけるだろうか?幸せなんだろうか?
捕まえてから鳥獣保護センターに預けてぇ、滑空できるようにリハビリをしてからぁ・・・あれっ?保護センターには滑空リハビリ施設はあったっけ? バードケージじゃぁ猛禽のエサになっちまうし・・・そうこうしているうちにムウはいなくなってしまった・・・。
カラスにやられたのか?テンやノラネコにでもやられたのか?
はたまた!意を決して地面を走ってでも、山へと「脱出」を試みたのだろうか?!
このように野生動物の保護は、「そいつを捕まえて飼育下においたから安心」あるいは「自然のママにしてあるから安心」ということでは決してない。
「その動物に合った自然環境もセット」で、はじめて保護なのだ。
はたして保護かぁ?! はいはい、これは「お節介」というのだね。


